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ピンツガウアーディーゼルモデル

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: 石川雄一
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 この本はオーストリアのスタイア・ダイムラー・プフ社製ピンツガウアーの最終モデルであるディーゼルエンジン搭載車についてのものです。ピンツガウアーは1960年代に開発が始まりシャーシーの基本的な変更なく40年以上も生産された高性能・高品質なオフロード車です。主に軍用車として納入するためにより小型なハフリンガーに次いで開発・生産されました。しかしエンジンや車体が大きくなっただけではありません。ハフリンガーではサイズとコストの面で省かれていたタトラ伝統のデファレンシャルと完全なスイングアクスルが盛り込まれました。これについては「アルペンワーゲンの系譜」で書いたように1920年代のタトラ以降続いてきた技術が正しく継承されています。ピンツガウアーに比べれば他のオフロード四駆はなんとも凡庸なものに見えます。
 本書の内容で主なものは終刊した四駆専門季刊誌「クロスカントリー・ビークル」(CCV)に執筆したものを最小限の加筆修正を行ったものです。四駆でバンの716Kのオートマティック車については栃木県那須のPS Garageが当時所有していたものをオフロードも含めて試乗し細部を取材してCCV-47に掲載したものです。716Kの5速マニュアル車は香港のオーナーのものを取材してCCV-71(最終号)に掲載しました。6輪駆動の718Kについてはドイツからの旅行者が日本一周を行っている途中に近くでキャンプされたので取材しました。オートマティックでキャンピングカーとして架装されていました。CCV-44に掲載しています。718Kの5速マニュアル車は元々はある自動車会社が研究用に買ったものでした。
 よって、これらの専門誌をお持ちの場合は内容の一部が重複いたしますのでご了承下さい。写真・図版には新しいものもあり追加した情報も含まれています。また掲載時の事情により716Kの細部の写真の一部はモノクロです。文字数は主要諸元表も含めて約16,700文字、写真は試乗したピンツガウアの走行場面などの他に英国に組み立て拠点が移ったころの軍用モデルです。カタログはディーゼル発表当時のものです。写真はメカニズムを説明するための図版を含めて多くあり108点もあります。複合した写真もあり実数は125点くらいです。。本書は4冊同時に編集を進めてきたタトラ、ハフリンガーそしてピンツガウアー(空冷・ディーゼル)の中の1冊です。シャーシーについてのより詳しい解説を必要とされる方は空冷モデルについての本もご参照いただければと思います。
 
CCV(クロスカントリービークル)関連の電子書籍は主にメカニズムがユニークなオフロード四駆について解説した資料性のある本と車全般についてのエッセイに類する本です。いずれもベースとなっているのは1990年から2008年にかけて出版された四輪駆動専門季刊誌CCVです。四駆の愛好家と言っても様々ですが私が興味があるのは機能を重視している反面装飾性の少ない四駆です。よって、あまり車の構造やオフロード走行に関心が無い方には偏った内容で面白くないかも知れません。amazon.co.jpで「石川雄一」を検索し著者ページをご覧になってください。あるいはWikipediaにも「CCV」という項目がありますので検索してみてください。 CCVは1冊1800~2000円という価格でしたが自動車専門誌としては異例にも広告掲載料に依存しない姿勢でした。ですから内容は正確であり実際にオフロードで走らせての内容でしたので読者さんには支持されました。筆者はもともと物書きなどではなく機械好き・オフロード好きから間違って出版・執筆を始めてしまい、それを30年以上やって来ました。内容は正確だと自負していますが美文を書くのは極めて不得意です。また自分の考えを通すために商売としての出版は下手でしたのでアチコチに気を遣った内容にはなっていません。本来正しい事を伝えるべき出版が拝金主義やビジュアル優先で歪んでしまうのは根本的に間違いだと思っています。
 電子化では本の体裁もいろいろと試しましたが電子書籍では読者さんが読むのに使う機材がスマートフォンからタブレットPCと様々なので凝ったレイアウトをやっても無駄だと判断して文章と画像を並べただけのプレーンなものにしました。表紙も店頭で目立たせる必要も無いのでこれでいいかと思います。文字や写真も拡大・縮小が可能なフォーマットにはしてあります。
 CCVのバックナンバーは弊社で在庫して通信販売を行っています。しかしCCV15以前は絶版ですし残っている号も少なくなっています。 弊社の在庫に対してのお問い合わせの多くは特定の四駆にご興味があって、その記事を求められる方です。専門誌1冊丸々が欲しいのではなく1件の記事だけの需要です。しかし、その記事だけをコピーして郵送することは版元であった大日本絵画さんの著作権の侵害になります。そこで記事を電子化しながら再編集してご提供させていただこうと思いました。過去の記事がベースのものは文章を現時点に合うように最小限の書き換えも行っています。写真もオリジナルがフィルムであったものをデジタル化したものもありますがCCVの記事ではモノクロだったものがカラーになっているものもあります。ということで私たちのように狭小な分野の情報を頒布させていただくには電子化しか方法はありません。このことから価格は低めに設定しています。ご興味を持たれた方はどうぞお読みください。また紹介する四駆の中には古いもの、軍用などで一般的ではないものもあり日本ではあまり知られていないものもあります。そのような紙の出版では扱われる可能性の低い車両についての情報を廉価かつ継続的に提供するのはこの分野の車両の産業機械としての文化を将来に向けて継承させるために意義あることではないかと思っています。