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カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

価格: ¥882
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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今後もチャレンジしたい ★★★☆☆
世界文学屈指の名作との呼び声もある、カラマーゾフの兄弟。

「屈指の名作」だけあって、文学作品としても評価が高い。当アマゾンのレビューにおいてもまた然りです。

私はこの偉大なる名作に過去3回チャレンジし、3度目に読了を果たしました。1回目、2回目はほぼ同じところ、新潮文庫の中巻の途中で挫折しました。名高い「大審問官」だけは何とかクリアしようと頑張り、それを乗り越えてたところでの挫折でした。

2度目のトライ中に版が現在のものに変わり、文字が大きくなりました。「文字が大きくなったので読みやすくなったのでは」と思い、新版を上中下3巻買いなおしました。それだけ、なんとしてでも読了したかったのです。何せ「屈指の名作」ですから、地平の向こうに何かがあるはずと、半ば強迫観念に取りつかれていたのです。

苦労しつつ、途中長い中断を挟んで足掛け2年半、3度目の正直で曲がりなりにも読了。

さて、私の感想。よくわからない。3回ともよくわかりませんでした。

3度目は、わからないながらも、「最後までいけば何かがわかるかも」と思い読み進め、ついに下巻。下巻も苦心惨憺読み進めたものの、最後になってもモヤモヤしたまま終局を迎えてしまいました。

たしかに「大審問官」をはじめ、読みどころは満載です。ただ、パーツを全体の中で位置づけることができず、「ひとことで言ってどんな作品か」とたずねられても答えられませんし、「すばらしいのでみなさんにオススメです」などどは、とてもいえません。

文学門外漢の私に、果たしてカラマーゾフが「世界文学屈指の名作」なのかかどうか、まったく判断つきません。。もっとも、比較できるほどたくさん読んでるわけでもありませんが。

まあ、おそらく、私レベルでは一度通読した程度では真意はつかめないのでしょう。一読明快では、それこそ世界の代表的古典として、あまりにこころもとない。

時間ができたら何度でも再チャレンジしたい。そして、本当にすばらしい作品と実感することができれば、みなさんに自信を持ってお薦めしたいです。

以下は余談ですが。
読んでいる最中に、あまりにわからないので、原書で読めばわかるのでは、とは思ったものの、そのためにはロシア語を学ぶ必要があるのでさすがにそれはあきらめました。ところが、どういうわけだか、「文章の論理展開がわかりやすいであろう英語で読めばもう少しわかるのではないか」という妄想に囚われ、英訳本をアマゾンで取り寄せ、届いた本の電話帳のようなボリュームに圧倒され、それは書棚の肥やしになったのでした。
新たな山の世界 ★★★★★
『山波』―アルピニズムに象徴されるような山頂を中心にした価値観とは異なる山との関わり方を模索する筆者は、その新たな視座をこの言葉を創造することにより見出した。その思考が見事に結実したのが本書のラスト2編、「頂のない山」「群島へ」だ。どことも知れぬ海辺の小さな山歩きは、眼下に見下ろす白い波へ吸い込まれるようにつながったかと思うと、そのまま音楽のメドレーのように心地よくゆるやかに群島を巡る旅へとつづいていく。
 一方でショートソングスに掲載された「刻」「池」のように過ぎ去った昔を大切に振り返る筆致も魅力的だ。とても丁寧な描き方であると思う。まことしやかに語られる「本」のようなほら話も面白い。『山波』は時空や夢想をも包括した広がりのある言葉として用いられているのだと感じる。
 本書で見出した『山波』という開放的な視座をもとに、山を波としてとらえ乗りこなす山との新たな関わり方は、次作でさらに明確に提示されるものと思う。大いに期待したい。
何とも広大で深い小説世界 ★★★★★
大きなストーリーとしてはカラマーゾフ一家(父と3人兄弟)の葛藤と殺人事件ということになるのでしょうが、
長い小説の随所に、多様なテーマを持ったエピソードが盛り込まれており、自分の周りを含め色々と深く考え
させられる本でした。

主なエピソードのテーマは
・神の存在と信仰について 
・キリストとそれを引継いだキリスト教団の矛盾について
・宗教原理主義と進歩(自由)主義について
・児童虐待について
・思春期の少年と少女が抱く不安感について
・病で死んでいく少年とその家族・友人について
・男の嫉妬・女の嫉妬について
・個人主義のいきつく先とは何かについて
・金の力と貧困について
・非ユークリッド数学による宇宙論について
・遺伝子から逃れられない人間のありようについて
 等々

ドストエフスキーらしく登場人物のセリフには矛盾が多く一筋縄では読み切れないのですが、そこがまたクセに
なります。
それにしても人間って複雑!特に女性の心理は男性の私には理解し難いところがあり過ぎ。

しかしこれだけ中身の濃い小説なのに、作者の前書きを見ると
「この部分は導入部で、13年後を描いた続編こそが本格的な小説になる」という意味のことが書かれていて驚いてしまう。
その続編とやらが書かれたらいったいどんな小説になったことか空恐ろしい…
総合小説 ★★★★★
物欲の権化のような父とそれぞれ異なりながら血を引いた三人の兄弟、そして私生児。

個性豊かな面々ですが、それは理性やら常識やら体裁などといった物によって抑制しているだけであり、誰もが持ち合わせているもなのでしょう…。


生死、恋愛、宗教、哲学など様々なテーマを孕んでいます。一体人間とは何ものであるのでしょうか…。


「かりに俺が人生を信じないで、愛する女性にも幻滅し、世の中の秩序に幻滅し、それどころか、すべては無秩序な呪わしい、おそらくは悪魔的な混沌なのだと確信して、たとえ人間的な幻滅のあらゆる恐ろしさにうちのめされたとしても、それでもやはり生きてたいし、いったんこの大杯に口をつけた以上、すっかり飲み干すまでは口を離すものか!」
分かりにくいが… ★★★★☆
かねてから挑戦しようと思っていたカラマーゾフの兄弟を読破することができた。内容は少し私の頭脳では分かりにくかったが、以下が私の感想である。
父親殺しは結局誰だったのか?これがはっきりとは書いていないので謎のまま終わっている。
もう一つは、アリョーシャに関わった少年たちである。彼らとの接触は、書かれずに終わった続編の主要人物と言われている。彼らの行動に何の意味があるのか?
その他、ミーチャの独白の中で「美」についての一こまがある。これは三島由紀夫の「仮面の告白」の中にも出てくるので要注意しておくと面白い者である。
また、ポーランド人も登場してくるが、このころのロシアとポーランドとの微妙な関係が分かり興味深いのではないだろうか。この作品は、再読、再再読の価値があるが、わかりにくいので星4つとした。