岡嶋二人の第一短編集
★★★★★
乱歩賞受賞第一作の「罠の中の七面鳥」をはじめ、本格
や倒叙など、作者の多彩な作風が楽しめる、第一短編集。
集中の白眉は、“開かれた密室”という、逆説的な状況を設定することによって、
密室ミステリのある“禁じ手”をフェアに成立させ、巧みに真相を隠蔽した表題作。
※収録された作品の内容については「コメント」をご参照ください。
粒ぞろいの作品集
★★★★☆
「罠の中の七面鳥」「サイドシートに赤いリボン」「危険がレモンパイ」「がんじがらめ」「火をつけて気をつけて」「あけっぱなしの密室」の6編を収録した短編集。それぞれに構成が巧みで、ちょっと不思議な味を持つ短編を集めている。
岡嶋二人のミステリーは長編でも短編でも水準が高く、いつ読んでも「うまいなあ」と感じる。私は、続けて6編を読んでしまうのがもったいなくて、1夜に1話ずつ読み進めた。どの話も構成のしっかりとした佳作です。
巧い
★★★★☆
短編六編が収録されています。
岡嶋二人の短編集は初めて読みましたが、いつもながら題名を見ただけで興味を覚えますし、長編と較べても切れ味が劣る事はありません。
短編の中でも二転三転のどんでん返しがあるのも流石ですね。
この短編集の表題になっている「開けっぱなしの密室」には、上手く乗せられてしまいました。
う〜ん、やられた、と言う感じです。
これも、岡嶋二人の構成の巧みさなんでしょう。
さて、次は何を読もうかな?