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幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)

価格: ¥500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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第5部まで読みました ★★★★★
人間とはなんと複雑で弱く、またいろいろな物事に
おいて他人に依存し、どこかでつながりながら個を
揺らぎながら維持していく生物なんだなあと、
なんとなく思いました。非常に心情豊かで、考えられる
作品であると思います。
天童荒太の原点にして最高傑作 ★★★★★
基本的にはサイコスリラーなのだが、根底には現代社会の抱える問題「家庭」という小単位のなかでおこる虐待、暴力など種々な問題が扱われている。寡作な作家で、古い作品のリメイクなのだが、1月置きの発行がとても待ち遠しかった。いま、一気に読むことができる読者がうらやましく思える。今度はいつ彼の新作に出会えるのだろうか。
天童荒太の原点ともいえ、発展系ともいえる ★★★★☆
あいかわらずはまったまま、
この長編に挑みます。

読み物として、
推理小説とまではいかなくとも、
ミステリーの要素が高く、
それでいて、力点がドラマに向けられています。

単行本で出版されたものを、
全面改稿しての文庫化。
子どもたちを取り巻く状況には、
あいかわらず、厳しく、
繊細な目を向けている。

歪みだらけの大人たちに、
いつでも、
弱い人たちが、
おびえている。
家族の真の姿を描く ★★★★★
無条件に愛と癒しを与えるもの。それが家族。
そんな世間のイメージとは裏腹に、家族とは矛盾に満ちた存在である。

個人の自由や幸福の追求が優先される社会。それ自体は価値のあることだが、献身や自己犠牲といった価値観は失われていく。
そうした現代でも、世間からは家族は愛にあふれ完全であることを求められる。現実にそれがうまく機能していないケースが多くとも、人は見てみないふりをすることが多い。

正しい家族というものはありうるのか。それを求め、実現することは可能なのか。矛盾に満ちながらも、誰もがそこから逃れられない「家族」の実像を描く本作は、多くの課題を僕たちに投げかけてくる。「うまくいって当然」のことがうまくいかない苦しみ。それは明日の僕たちの姿かもしれない。

家族の真の姿を見つめ、考え直すきっかけになる全5部の大作。是非多くの人にお勧めしたい。
自分にとっては正しい事でも、他人には迷惑なことも ★★★★★
元は1993年に刊行されたものだそうです。
私が読んだのは文庫版で、文庫にされるにあたって改めて書き直されたそうで、劇中の日付も去年から今年になっていました。
元を読んでいないので、どれだけ変わったかは分からないのですが、登場人物は同じだと思います。
文庫版は新潮文庫より全5巻発売されました。

さて、ストーリーは、題名にもある家族がテーマだと思います。
登場人物はかなりたくさんいて、それぞれの家族がいろいろな問題をかかえています。
親の介護、子供の非行、虐待、自身の社会生活や過去など。
最初読み始めた時は登場人物それぞれの行動や言動になんだかイライラしていたのですが、読み進めるうちにその人の過去や、かかえる問題などを知り、だんだん感情移入していきました。
そして最初はバラバラだった人物がそれぞれどこかで繋がっていて物語の終結に向けて大きなひとつの塊になってゆく感じです。

今回この本を読んで思ったのは、よりよい社会・家族を作ることに定義って無いんだと。
自分にとっては正しい事でも、他人には迷惑だったり。
ひとつの思いにとらわれてしまうと、必ずどこかで綻びが出てしまうのだと。
何が大切なのか、それは人それぞれで、もっと視野を広くもつことが大切なんじゃないかなと思いました。
それが難しいのだけど。