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永遠の仔〈3〉告白 (幻冬舎文庫)

価格: ¥535
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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作者の告白なのだろうか ★★★★★
秘密の告白によって、
新たな秘密と、
新たな悲劇が生まれてしまう。
負のスパイラル。

作者は、
書かなければならない物語を、
書きたくない、
そう錯覚してしまう。
「力」がみなぎった作品 ★★★★★
2000年度版このミス10 1位。
1999年文春ミステリーベスト10 2位。
2000年 第53回日本推理作家協会賞長篇部門
第121回直木賞候補作品

作者の代表作品。
直木賞の選考では、選考委員の大先生方に「作品が長すぎる」「子供同志の会話が子供らしくない」等々の評価を受けたようであり、実際読んでみると、なるほどその通りである。しかし、その不器用さゆえ、読者に強いメッセージが伝わっているように思う。作品自体は過去と現在に起きた殺人事件を軸に展開するミステリーとなっているが、まず作者が作品を通して伝えたいメッセージがあり、その表現方法としてミステリーを選択したように感じた。とにかく「力」がみなぎった作品である。
さてさて ★★★★★
 ちょうど中間。ゆうきと仲間達との関係がどんどんやばくなっていくの見て果敢無くなる。
 過去の話はもっと切ないけれど。
力作だが、傑作とまではいかない ★★★★☆
読んで随分たつが、文庫版が出たようなのでレヴューを書くことにする。私は、この作品に出てくる登場人物はどうも「キレイ」すぎる気がする。例えば、主人公の看護婦の弟が、姉が父親と関係していたことを知って常軌を逸し、家に放火するくだりがあるが、いくら近親相姦が背徳的行為でショッキングとは言え、それではあまりにも純情すぎるというものだ。母親と弟が早々いなくなるのも、物語の構成上ご都合主義といえなくもない。総合的に宮部みゆきの「模倣犯」を凌駕すると思うが、登場人物の行動や台詞に若干センチなところがあるし、臨床心理学や精神分析の症例を読み込んでいることが文脈から明らかなのもちょっと気になる。
それぞれの告白 ★★★★★
 話の焦点は過去に移る。現在では優希の自宅が焼失してしまった。焼け跡の死体。疑問がつのる中、失踪した聡志。何も分からないまま、ただ過去に何があっただろうか。

 帯には「人は救いを求めて罪を重ねる」とある。笙一郎にしても梁平にしても、そして何より優希にしても救いが。優しさが欲しかった。自由が欲しかった。全てはその過去が現在に繋がる。会ってしまった3人。

 優希への想いそのままなのか。二人は嫉妬もし合いながら支えていく。過去と現在で似ているようなのはここだろう。優希はその優しさに、いつも支えられていた。だからこその今の存在があるのかも知れない。それでいて「家族狩り」と似たような問題提起も、伺えないことはないが。ずっしりこたえた重さは感じられず読めるあたりが本作の魅力かも知れない。逆にその重さが「家族狩り」の面白さではあった。

 事前に起きた殺人事件は優希家の消失と関係はあるのか。そして過去の罪の動機が明らかになってくる。次は11月10日刊行の四巻に続くが、期待するばかり。エンターティンメントとしてなかなか盛り上がってきた。