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遭難者の夢―家族狩り〈第2部〉 (新潮文庫)

価格: ¥500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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登場人物への愛情 ★★★★☆
ベースが推理小説。
だから好きなんかなぁ。

作者の登場人物への愛情は深く、
正も、負も、描こうとする。
全ての登場人物の行動に、
理由がある。

それは、
時に、理性的なものであり、
時に、感情的なものである。
良い、悪いではなく、
人間を描くとは、
そういうことだと思う。

このへんから、
怪しげな犯人像が浮かび上がってくる。
読者に推理をさせるのではなく、
ドラマの積み重ねで、
さらなるドラマを展開させる事を重視している。
暗い影 ★★★★☆
 が見え隠れする中で、次第に癒しを求めるものもいる。
 泥の中にはまり込み、もがくものもいる。
 癒しと再生と破壊を書く、家族狩り文庫版。
どんどん引き込まれていきます ★★★★☆
これから物語に暗い影を落としそうな登場人物が次第に見えてきて、
一部に比べるとどんどん引き込まれている自分に気づきます。
それぞれが抱えた問題がより重みを増して、複雑になり、三部への期待も高まるばかりです。

家族の問題が作品の最大のテーマですが、
二部では精神論や生き方論といった方向で読み応えのある場面もありました。
佐和子の家に患者たちが集まり、のびのびと語り合う場面です。
重い空気の中進んでいく作品の中では、少しだけ空気の違う場面のようなかんじがしますが、
根本的にはこういったコンプレックスやプレッシャーといった感情が
人を壊す大きな要因になりますよね。
そういう感情を家族間で吐き出すことこそ、家族間の悲惨な事件を未然に防ぐことに繋がるのではないでしょうか。

一部から感じていることですが、巻末にある著者のあとがきも読書の大きな手助けとなっています。
このあとがきを読むのもとても楽しみです。

段々と動き始める物語 ★★★★☆
 第1部同様、まだ物語りはゆるやかに進んでいきます。単行本の第2の殺人までがこの第2部で描かれていますが、徐々に鍵を握る登場人物が姿を見せ初め、第3部以降の盛り上がりに期待といったところでしょうか。
 本書の単行本との大きな違いは、やはり出だしの電話相談でしょう。わずか数ページですがとても中身の濃い内容で、いろいろと考えらされることが執筆されています。このあたりが時代の流れといったところでしょうか。あとは俊介が暴行をうける事件や、馬見原、氷崎らの流れも若干の変更がされていますが、本筋の大きな変更はありません。
 昔、単行本を読んだ人も、なんとなく先の流れが気になるようなつくりになっているので、新版として楽しめますよ。
大きくなる波紋 ★★★★☆
前作で小さな些細な出来ごとで日常の歯車が
狂ってしまった美術教師の俊介とその他の
登場人物たちに再びさらに大きな災難が
降りかかる。

これからどうなっていくのだろう、とぐんぐん
作品の中に引き込まれていきました。

次の展開が全く予想ができません。次巻が楽しみです。