インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

贈られた手―家族狩り〈第三部〉 (新潮文庫)

価格: ¥500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
もう、止まりません。 ★★★★☆
人は弱きもの。
しかし、
簡単には死なない。
生きる意志を書こうとしているのか?
それは、
強いものではなく、
かろうじて立っている二本の足。
それでも、
生きようとする人間を描く。

おそらく、
通常の推理小説として、
厚めの1冊単行本で出ていてもおかしくない。
しかしそれは、
商品としての小説だろう。
どうしても書きたいこと全てを書こうとすると、
どうしてもこんな大作になってしまうのだろう。

とにかく、
早く次を読みたくなる。
話として ★★★★☆
 は、とても面白いです。ただ、永遠の仔よりはパワーが落ちるんで、こっちから読めばよかったなぁとちょっと後悔。
人物の見え方に変化の訪れる第3部 ★★★★☆
3部で特に強調されていたのは「他人への無関心」「家族愛」。

そして、人物を見る目が変わる章。
これまで物語を悪いほうへと導くであろうと思われていた人物の心の叫びを聞き、この人物の印象が変わり、
善人と思っていた人物がなにやら怪しい雰囲気で・・・。
物語はどんどんと私の想像とは違う方向へと進んでいくようだ。

山賀葉子の言う「愛」は考え方は悪くはないが、型にはまりすぎている気がした。
そして浚介は二つの事件を経験して、少しずつではあるが人間としても教師としても成長しているようだ。

ここにきて気づいたのは、
この作品を大長編として一冊の本にまとめるのではなく、このように何冊かにわけたのは大成功だったということ。
普通なら夢中で読み進めてしまうところを、このシリーズの場合は一冊一冊を読み終えるたびに、ここでレビューを書きつつ考えて整理できる。
この刊行の仕方により、より一層、作品を堪能できている気がします。

あきらかに「95版」とは違うのがわかる部 ★★★★☆
 第3部と言うことですが、とてもつもなくゆるやかに話が進みます。ある意味この第3部が、「家族狩り95版」と趣向がかなり違うことを印象付けています。主役3人のとことんこだわった細部までのディティール作りは「95版」の比ではないです。そのためサスペンスを期待すると、いささか間延びしてテンポが悪く(この3部にいたっては事件は起きない)感じますが、この文庫版は「家族」がテーマ。著者は自身の「永遠の仔」でみせた人物の描きこみで、そのテーマを物語っている感じを受けました。
 なのでこの第3部を読むと、「95版」とはまったく別物と理解できるはずです。まさに今後の展開も予断を許しません。ひょっとしてラストも違うものかもしれませんね。先が楽しみですね。
まだ展開は見えない ★★★★★
 第三部は淡々としたストーリー。ただ、芳沢亜衣と巣藤浚介の状況が変わったくらいか。麻生家と実森家の事件そのものに進展はない。
 

 麻生家で起こった子どもによる心中事件。実森家でも同等の事件が起きた。そして、遺書までが類似している。残虐なままに行われた心中は、果たして偶然なのか。馬見原は他殺説を未だに信じてやまない。そんな中浚介は、死んだ実森少年の通っていた高校の美術教師としてインタビューを受けてしまい、発言から自宅謹慎に。亜衣はホテルでの出来事から精神的なショックを受けてしまい未だ安定せず、どんどん悪い方向へ進むばかり。
 
 展開が見えないな。あと二部。文庫にして600ページほどといったところか。それなりのページ数が残されているのでどんな展開が来てもおかしくはないのだが、見えない。
 

 油井善博はもう一度冬島綾女とよりを戻したがる。親権を放棄したにもかかわらず、綾女の息子に近づく。馬見原はどんな心境なのだろう。あまり細かに書かれていないのがやや残念。
 

 殆ど嫌なことばかりがこの小説に書かれている中で、浚介は心のよりどころを見つける。縦社会故に失言から謹慎になってしまった中で、さらには恋人にも見放された中で出会った青年。浚介は間違ったことをしていないと思うし、全てが肯定されるわけではないのだが、彼がちょっと悲しいかな。その悲しさも、ややぬぐわれた第三部の終盤。
 

 連続して動物の死体を玄関に置くという事件を基本的に扱っていた馬見原。そして意外な証言者が。この事件と、麻生家と実森家の事件。浚介はどうなる、亜衣はどうなる。前半ややクローズアップされた游子はこの事件を見て、このあとを見てどう思うだろう。そして読者である自分は。