作者は何が言いたかったの?
★☆☆☆☆
この小説結局何が言いたかったの?
馬鹿な男に引っかかっちゃったらそいつが死ぬまで我慢するしかないの?
娘との仲直りは結局金か?悪いことして手に入れた金を美談に持って行くのか。
作者はさんざん考えた結果それなの?
相手のことを思いやれ、みんなそう思えば幸せな世の中になると思うが
現実は違う。馬鹿は死ななきゃ直らないし、殺すしかない。世の中金がすべてだよ。
ていう内容だっていうなら納得。★5つに付け直すけど。
世直しのつもりでこの作品を作者が書いたつもりなら軽蔑するよ。ひどすぎる。
最後には、救いがある。
★★★★☆
最後には、
救いがある。
光に満ちた希望がある。
このラストをそう読んでいいのかわからないけど、
僕はそう思った。
ここ数年、
“最後の闘争の単位は家族だ”
ということが言われている。
それにはある程度説得力があると思って来た。
しかし、
その言葉を口に出して言うと、
何がしかの苦さというか、
違和感を感じてもいた。
そう思う部分がありながらも、
そのことを疑っていた。
この小説には、
“家族”の問題が書かれている。
確かに、“無償の愛”というものが存在しうる、
最も納得のいく集合体ではある。
しかし作者は、
全肯定でも、全否定でもない。
ただ、
そこに生きる人を書くこと。
そういう小説だと思った。
最後に思う。
“最後の闘争の単位は、一人だと”。
孤独への恐怖を知ったものが、
それを乗り越えられる。
だから、
人を信じられるんだと、思う。
読んだ〜〜〜という感じです。
★★★★☆
2週間掛けて一気に5冊を続けて読みました。
途中、一度も飽きること無く、先、先と焦って読み進めました。
ずっしりと重みのある内容ですが、5冊という長さは全く感じさせない作品です。
第1部を読んだ所では、一番のダメ人間に思えた人物が最後は幸せになり、
とても善人に思えた人物が連続殺人事件の犯人だった・・
こんなこともあるのね、という結末です。
登場人物のその後を前向きに描いていて、気持ちの良い終わり方です。
ただ、大野夫妻が自分の子供を手に掛けるくだりは、
読んでいてとてもつらかったです。あまりにもリアルでした。
とはいえ、子を持つ親ならきっと共感できる部分があると思います。
わたしは殺人者である夫妻の言い分が少し理解できてしまいました。
信念を持つ人は強いと言うことでしょうか。
この作品は毎巻作者のあとがきがありますが、
わたしは第2部のあとがきが特に印象に残りました。
作者の実体験が描かれています。
短い文章ですが、本編では出なかった涙が出ました。
皮肉にもお話よりも現実の方が心に響くということですね。
うーん
★★☆☆☆
終わりかたがすっきりしない。 はじめはよかったが、5巻にもなると気持ち悪くなる。 せめて、最後すっきり終わらせてほしかった。メッセージを強くしたいという気持ちはわかるのですが。
ぐだぐだ。5冊にする話じゃない。
長い旅の終わりに思うこと
★★★★★
全5巻、読み終えました。
“愛”って複雑ですね。
注ぎ方を間違えると“暴力”にしかならない。
押し付けるだけではいけない。
“愛している”という事実より“どう愛するのか”ということが重要なんですね。
家族の問題を見つめなおすことはもちろん、
自分個人の生き方や考え方まで揺さぶられ、響くものがありました。
この機会に世界の悲惨な状況も、自分の家族間の問題も、身近な人々の問題も、
同じようなレベルで案じられる柔軟な心を持つことができるかな?
少なくとも今、世界で起こっていることを「他人事」だって思う自分ではなくなったような気はする。
そんなきっかけを与えてくれる作品でした。