インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

犬神家の一族 (角川文庫―金田一耕助ファイル)

価格: ¥700
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
Amazon.co.jpで確認
やはりおすすめ ★★★★☆
横溝 正史作品としては、八つ墓村に引き続き二作目です。

非常に読み応えがあって、あっという間に読み終えてしまいました。

読んでみると

「あーー、そういうことだったんだ」

ということでそこまで意外性とかはないんですが、人物描写が優れているので、
犯人が分かった後も、何か一族の一員になったくらいの感じがしたのは不思議でした。

八つ墓村は、金田一耕介の記述が非常に少なかったのに比べ、本作では金田一がたくさんでてくるので、やはり探偵ものが好きなファンとしては、欲求不満はこちらのほうが少ないのではないかと感じました。

さすが映画化になるくらいですから、映像が自分の中で組み立てやすい作品ですね。

お勧めの一冊 ★★★★☆
連続殺人が起こって、容疑者は複数。誰が犯人だか検討もつかないまま、クライマックスに進んでいきました。偶然が重なってという表現をしていましたが、本当に偶然が重なったからおきた事件です(フィクション上)。よく考えられたすばらしい作品でした。是非、映画を見る前に読むことをお奨めします。白い仮面の正体がわかりました!
今も残る、《日本の闇》。 ★★★★☆
《横溝正史》氏を代表する、推理小説の傑作である。日本の田舎の旧家を巡る、異常に《ドロドロ》した、愛憎絵巻として仕上がっている。たぶん、日本の田舎には、こういう世界は今でも存在するのだと思う。《日本の闇》を描いた、傑作推理小説である。あまり、好みの作品ではないが、非常に面白い作品でした。
「金田一もの」作者自選ベスト3! ★★★★★
本書は映画やドラマで何度も採り上げられるなど、あまりにも有名作品過ぎて、かえって今まで敬遠してきたが、実際読んでみると推理作品としての体裁がほぼ完璧に整っているだけでなく、ストーリーも実に面白い。
巨額な遺産相続をめぐり、「斧(よき)・琴・菊」の犬神家の3つの家宝に見立てられた血みどろの連続殺人と、その謎の解明が本書の見所だが、いくつもの偶然の積み重ねにより、犯人の意志に関係なく謎が入り組み深まっていくのである。

ただ、動機の強い容疑者たちが次々と殺されるため、犯人が否応なしに限定されてしまい、意外な犯人を期待することができないのが本書の欠点である。
また細かいことを言えば、佐竹(すけたけ)殺しの際、なぜ犯人は佐竹が一人で展望台にいることがわかって佐竹を殺しに行ったのかとか、「仮面の佐清(すけきよ)」殺しの際、本当に犯人が一人でボートの上から被害者を逆さ立ちさせることができるだろうかとか、説明不足や疑問点はある。
しかし『獄門島』でさえ説明しきれていない箇所はあるし(説明をつけることはできるが)、この程度のことで作品の興趣が損なわれることはない。

作者自身は本書を、『真説 金田一耕助』の中で、金田一ものの自選ベスト10の第3位としている。
正しくは、田中潤司が選んだベスト5(1.獄門島、2.本陣殺人事件、3.犬神家の一族、4.悪魔の手毬唄、5.八つ墓村)を「妥当なもの」とした上で、6位から10位までの作品を自選しているのだが、この5位までの順位は作者ならずとも誰が見ても妥当だろう。
私の主観では、4位の『悪魔の手毬唄』よりも5位の『八つ墓村』の方が面白いが、「本格推理」作品としての評価なら、この順位に異存はない。
究極のブラックミステリー傑作!? ★★★★★
「金田一少年の事件簿」という漫画とアニメを通して、主人公のはじめ君の『じっちゃん』が耕助さんであることを知り、幸助さんの活躍をはじめて知ったのが、稲垣五郎主演の、この作品のドラマ版でした。

 まさに血みどろな内容を含みそうな遺言状を通しての無残なブラックヒューマンドラマ(黒人間模様)。犬神家の間の、遺産相続をめぐる、人間にはあるまじき、狂気や欲望が渦巻く争い。その中で存在感が高いキーパーソンであるヒロイン、珠代の立場………いろいろ考えてみれば、欲望と狂喜にかられた者たちの結末は結果的に自ら破滅というパターンが、この金田一耕助シリーズの強みの一つではないでしょうか。

 また、お約束の『湖面から足ニョッキリ』のシーン…さかさまだから「ひと」を、「とひ」と表現するなんて………殺人現場のシーンなのに、あんな『滑稽』な………思わず大笑いしたくなってしまいました。ただ大笑いしてしまうにはあまりにも不愉快なことでもあるので………一種のブラックジョークですね。

 すなわち、究極の「ブラックミステリー」シリーズだ、ということ!?