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夏の口紅 (文春文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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いいね。 ★★★★★
「ぼくと、ぼくらの夏」の次にいい作品に出会えました。

樋口さんの作品は主人公のキャラや話し方がほぼ同じ。だが、それがいい。たまらない。

出てくる女性、特にメインの女性がとっても愛らしい。

樋口作品の特徴がが前面に出ている一冊じゃないでしょうか。
初恋 ★★★★★
キラキラしていて、カラッとしていて、様々なものが渦巻いている、主人公の“本当の初恋”を描いているように思えます。

オススメです。


もう一度、恋をしたくなる ★★★★★
 樋口さんの作品ですが、ミステリーではありません。作者お得意の少し斜に構えた主人公と、彼を取り巻く魅力的な女性たちとの掛け合いが、青春小説(恋愛小説は少し言いすぎかな)というジャンルということでより鮮やかなものになっており、樋口作品独特の雰囲気にどっぷりと浸ることができます。今作のヒロインはいつもに増して個性的で、主人公の日常を暑い夏とともにかきまわします。
 恋を知らない若者はもちろん、初恋なんて随分と昔の思い出だという人も、もう一度恋をしたい、そう思えるような作品です。
妹との恋 ★★★☆☆
 1991年に出た単行本の文庫化。
 青春小説である。ミステリではない。
 男性にとって非常に魅力的な女性を描くことで定評のある樋口氏だが、本書のヒロインは、打ち解けない感じの不思議な女の子である。しかも、主人公がずっと、その存在すら知らなかった「妹」に当たる。
 二人の関係の変化と成長がテーマの小説なわけだが、なんだかもうひとつ不満が残った。父親の残した「蝶」という謎が未消化に終わってしまったように感じられるし、やや安易な結末だったのではとも思う。
遅れてきた初恋の物語 ★★★★★
十五年前に家を出て行き、顔も覚えていない親父が死んだらしい。

親父は、ぼく(礼司)と「姉」、それぞれにゴクラクトリバネアゲハという
珍しい蝶の標本を遺したそうなのだが、自分に「姉」がいたとは初耳だ。

しかも、その標本を預かってくれていたのは、義理の妹だそうで……。



「姉」を捜し求めていくことを通じて、それまで知らなかった
父の人生の軌跡を辿り、おのれのルーツに向き合う物語。

父が、ぼくと姉に蝶を遺した意図や、姉は今どこにいて、何をしているか
といったことが謎の焦点となりますが、ミステリ的仕掛けはありません。

人物造形や舞台設定、散りばめられたモチーフなども、
他の樋口作品との類似性が多く、目新しいものはないです。


しかし、著者に殊更な新奇さなどは必要ないのです。


今、この瞬間に目の前を通り過ぎていく青春という時間を静謐に、時に熱く
見つめる主人公の内省的な視線こそ、永遠に古びないものなのですから。