内容はとにかくユーモラス。あらゆる文献を参考にして動物達の生活に疑問を投げかけています。嘘か本当か、真面目なのか不真面目なのかがつかめない論理には、ちょっと頭を抱えましたが、その考え方がとても面白かったので、楽しく読み進めることが出来ました。
ミヒャエル・ゾーヴァのリアルな挿絵も、この本の面白さをより高めていると思います。
しかし、前作「小さな小さな王様」に期待して購入した私は、最初は失敗したかな?と思いました。もちろん、これはこれで楽しめるのですが、雰囲気がまるで違う本です。純粋に前作のような本を望んでいる方には、あまりオススメできないかもしれません。
さらにドイツ好きの方にはもっとおもしろいと思います。ドイツを知らなくてもわかるように、うまく訳してありますが、やはり所々にドイツが垣間見えるからです。