渋谷を中心に活動していた、男性3人組ロックバンドTRICERATOPS のファーストアルバム。好きな女の子の持ってるライターを見たら、なんと、別の男性と撮ったプリクラ発見! これはマズイと急にソワソワするハートを、ゆったりしたサウンドでつづる<3>、ロケットに乗って出かけようと、明るいタッチで歌いかけるミディアムナンバー<4>、ウキウキするようなリズムに、和田唱の甘いヴォーカルがハッピー気分を誘う<6>と、等身大の男の子の気持ちを描いたフレッシュなサウンド満載。(武村貴世子)
捨て曲なしの良質ポップ・ロック集
★★★★★
3ピース・ロックバンド、TRICERATOPSの1stアルバム。
3ピースでこんだけの演奏ができて曲が作れるってのはすごい。シンプルなロック・サウンドだけど、むちゃくちゃかっこいい。
そんでもって和田唱の書く歌詞の良さ。見た目とか普段の喋りとのギャップがすごい。もうそれだけでズルい。
男子の等身大な気持ちがリアルに描かれている歌詞を読むと、「あぁ、男の子もこんなふうにヤキモキしたりしてるのかなぁ」って想像してしまう。
かっこいいサウンドとは裏腹に、歌詞はけっこう可愛らしい。ちょっと男版aikoっぽい感じがするのは私だけでしょうか?
ライター、ジーンズ、Tシャツ、エスカレーター、プレゼント、椅子・・・と、普段見かけるちょっとした物に想いを重ねてみたり。
メロディラインなんかも独特で一貫性があって、でも王道で、ロックだけどちゃんとポップスとしての良さもある。そんなところもaikoと通じる面があるような。
このアルバムの中で特にかっこいいのは『Raspberry』。彼らのデビュー・シングルでもあるこの曲、本当飽きがこない。
あとは『My Skywalker's T-Shirt』も大好きだし、『Star Jet』もすごく良い。
とにかく捨て曲なし!
最初から最後までドキドキするようなかっこよくて可愛い一枚。どれもこれも良い曲です。
ロックのデビューアルバムの理想形
★★★★★
シンプルでごつごつしたリフ。必要以上に良くできたメロディー。一目瞭然のアティチュード。それらすべてがつんのめりのため、この作品以外のトライセラの、どこかもたついている感じが一切しない。どうだ、かかってこい、という感じ。ギターの音もベースの音も、ドラムの音も、そしてメロディーも、ロックが鳴らしてきた音の理想すべてなんじゃないかな。こんな奇跡みたいなことって、なかなかないよ。
踊れるROCK!!
★★★★★
Raspberryを聴いて以来すっかり彼らの音楽にはまってしまいました。
3ピースなのに骨太な演奏。それを中和するかのようなメロディーと歌詞。
ROCKで躍らせる。そんな新しい音楽を創り続けている3人の1stアルバム。
ぜひお勧めします。
原石はやはり輝いている!
★★★★☆
やっぱり音楽は、いろいろなこと言ったって『心』が大事。
その本質を、一番 飾らずに伝えてくれるのが、この1st Albumである。
男だったら 俺らってバカだよなぁ… って心の底から共感してしまえる言葉。
これが等身大で、何も飾りが無くって最高。
赤いイス、ライター、ジーンズ、エスカレーター …… 日常で見かける、ありふれた小道具の使い方がきれている。
音は シンプル&ストレート な ロック!
クセがほとんどなく聴きやすい。
一曲ごとに リフがしっかりしていて、変化球が少ない。ストレート1本の真っ向勝負のようだ。
先が見えるので、安心してメロディにのれる。
音と詩の両方のイメージが、いい意味ですごく軽い。
収録された全ての曲が、1フレーズでサウンドに 気持ちよく取り込んでくれる。
中でも、デビューシングル 『Raspberry』 は会心の一撃!
勢いだけで「うまくいく」気にさせる力がある。
本当にこの1stは、余分な音のしない良いAlbumである。
(‘00〜’04ぐらいの彼らしか知らない人には、このレビューは信じられないだろうが・・・)
昔のシンプルなロックが聴きたい人に、ぜひオススメの一枚だ。
ギター3ピースバンドのファースト
★★★★☆
3ピースバンドであるTRICERATOPS のファーストアルバム。基本的にはギターバンドなんだけど、和田唱の甘いメロウなボーカルがいい味出してます。4.ロケットに乗って、6.ラズベリーを聴いてアルバムを買った口です。歌詞も和田唱の等身大の日常が出ていて親しみがもてます。ファーストなので、サウンド的にはまだ荒削りな感じがありますが、ロックでポップなアルバムです。TRICERATOPSのルーツを辿る意味でも聴いてみては如何でしょうか。