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虹―世界の旅〈4〉 (幻冬舎文庫)

価格: ¥560
カテゴリ: 文庫
ブランド: 幻冬舎
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恋愛 ★★★★★
最近になり、よしもとさんの本をいろいろと読み始めました。
他のレビュアの方も仰っているように、
最後の方にどんでん返しというか、
「こうなる?」という展開が待っていて
少々びっくりしました。
途中「困る、困る」と思いながら、焦って
ページを繰ったほど。

主人公の女性の仕事や動植物に対する姿勢にとても好感が持て、
いろいろな事物に関する姿勢もとても素敵だな、と思いました。

タヒチの様子と旅立つ前が順番に書かれていて、
最初は戸惑ったけど、後でそのからくりというか
理由が分かった気がします。
私も最後まで読んで、「ほ?」と読み返しました。

主人公の女性にとても好感を持ち、共感した一冊でした。
途中からの彼女の恋愛のキモチもいいな、と思いました。
びっくりしました ★★★★☆
最後、自分の予想していなかった展開になっていったので、かなりびっくりしています。「哀しい予感」でよしもとばななさんの文章に魅せられて、キッチン、つぐみ、アムリタと読みましたが、一番びっくりしています。たぶん、最後なんでそうなったのかきになり、もう1回読んでしまうと思います。
私は、タヒチやバリみたいな島に興味を持ってこの本を買ったのですが、タヒチのことよりも主人公に夢中になってしまい、読み終えた今、タヒチについての感想はあまりでてきません。
しみじみ。。。 ★★★★★
 ごく普通の生活の中にちょっとした愛を見つけられるお話だと思います。心が疲れた時に、す~っとしみこんでくるようなそんないいお話です。余談ですが、タヒチに行ってみたくなります。ゴーギャンが愛したタヒチに。。。
虹は吉兆 ★★★★★
作者による文庫版あとがきによりますと、世界の旅シリーズは本作でひとまずお休みなのだそうです。
シリーズ前作『不倫と南米』も良かったけど、これも大変良いです。

タヒチアンレストランで大好きなウエイトレスの仕事を長年やってきた主人公は、母親が亡くなり、多忙で体調を崩したり何やかやで、休暇を取ってタヒチに一人旅しています。
滞在先で回想するのは日本を出るまでにあったいろいろなこと。
亡き祖母や母のこと。恋する人への迷いと後悔。将来への不安。

仕事好きな真面目な女子に、疲れたときにお勧めしたい本です。

東京で世話する庭木や犬猫の生命力、愛情。
タヒチの海や魚たちの作る、美しく素晴らしい世界。
人間の心の美しさ、強さ。
丁寧に生きること。心に忠実に、素直さを持って。
などなど、ばななワールドが展開されている、と感じました。

巻末にはタヒチ旅行の写真と日程表つき。
作品中にも登場する「レモン色の小さなサメ」の写真もあります。
原マスミさんの表紙と挿絵も雰囲気があり、素敵です。

働く姿 ★★★★☆
主人公の女性が、自分の働く店のオーナーであり、家政婦をする家の旦那を「ご主人様」とずーっと呼んでいたことにすごく違和感を感じました。しかしそれは、結末への長い伏線であることに気がついた時、その違和感が解き放たれました。それまで感じてきたいろいろな束縛から自由になった気がしました。この物語の主人公、水上瑛子さんはそれを見つけるためにタヒチへ行ったんだと思った。無意識にも。
主人公とその母、祖母の三世代の「働く」=「生きる」姿が美しいと思った。