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Psalm at Journey's End: A Novel (Harvest Book)

価格: ¥1,592
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Mariner Books
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古き良きヨーロッパへの鎮魂歌 ★★★★★
 内容は、他のレビュアーの方がすべて述べておられるので、省略。
 私がこれを読んだのは、佐藤亜紀氏の「検察側の論告」に載っていたからで、本当はそちらを読んでいただけるといいのだが、どうやら入手が難しいようなので、うろ覚えながら引用させてもらう(佐藤さん、お目に触れたらごめんなさい)。いわく、映画「タイタニック」のように、ただ馬鹿でかい船が沈むだけのお話じゃ困るのだ。古き良きヨーロッパの誇りをすべて背負って、あの船は沈んだのです。かなりボリュームがあるので、あの映画に感動できちゃった人は、最後まで読みとおせないかもしれない。
「西欧」そのものへのレクイエム ★★★★★
一読、胸に痛いほど響く。作品の構成もよく練られている。ぼろぼろ号泣しながら読んだ。その反面、この作品に登場する人物たちが辿った人生が、過去の西欧文学のさまざまな主人公たちのそれに酷似しているに気づく。これは、ある程度読書量のある人ならおそらく誰でも気づくのではないか。あえて悪意のある表現をすると、「幕の内弁当」のような作品。作者の年齢を考えても、人生経験よりも読書経験が作品を支えてしまう部分が大きいだろう。作者の意図のありかはわからないが、結果としてここには二重の喪失が見えてくる。過去のものとなり、それ自体模倣の対象となった西欧文学と、その中にあった高貴な人間の生きざま。沈みゆく船の姿と、最後の調べがその象徴として目と耳の奥に残る。
滅びゆくものへの哀歌。 ★★★★★
タイタニック号沈没の際、
最後まで音楽を弾いていたという伝説の楽団員。
池澤夏樹氏の推薦文、
「――これは痛ましくも美しい喪失の物語である。
 今からエレガントに没落するために、
 僕達はこれを読まなければならない」
との言辞にも脱帽。
こういう台詞を書かせる作品、と思って読んで頂きたい。

映画タイタニックに物足りなかった人に、尚更読んで欲しい。

没落する欧州への哀愁 ★★★★☆
タイタニックと聞くと映ç"»ã®å½±éŸ¿ã§å°'ã-ミーハーなものã‚'想像ã-てã-まうかもã-れないが、ã"の作å"ã«ãŠã„て「タイタニック」のもつ意å'³ã¯ã‚まりないと思う。強いていえば「沈むとわかっている船」というã"とだろうか。
音楽で有名な欧州七カ国から集まった架空の楽団å"¡ãŸã¡ã€‚その才能ゆえに没落とç 'æ»...のé"ã‚'たどるã"とになった彼らのç"Ÿã„立ちのストーリーが実に秀逸である。孤高の芸è¡"家とã-てä¿-ä¸-é-"から離れるã"ともできず、才能ゆえに落ちぶれるã"ともかなわない。自己ç 'æ»...の美ã-さã‚'見事に表現ã-ていると思う。
結局、ã"のä¸-の富と権力の象å¾'とでも言えるようなタイタニック号が沈ã‚"で、最後にä¹-客が目にするものは何なのだろうか。å'©å£Šã-ていく欧州の美にノスタルジアã‚'感じるæ-¹ã«æ˜¯éžã¨ã‚‚勧めたいã€!‚

翻訳は良質で、中盤は流れるように進む。厚さの割にとても読みやすいと思う。

人間の運命について、考えてしまう本でした。 ★★★★☆
映画タイタニックで、最後まで演奏していた楽師たちが歩んできたそれぞれのお話です。 それぞれが音楽の才能に恵まれながら最終的に船上の楽師という身分に吹き寄せられてくる,そのドラマをとてもリアルに体験できました。 楽師それぞれの人生を体験し,得ることがいろいろあったのですが,自分のことを実際以上に誇張して考えても,実際以下に卑下しても幸せになれないという考えにたどり着きました。