願立剣術物語: 松林蝙也斎 夢想願立流伝書 武術の秘伝書コレクション (武術暗器研究会)
価格: ¥0
この「願立剣術物語」は松林左馬助(松林蝙也斎)創始の夢想願立流(むそうがんりゅう)の門人の書いた伝書です。
「願立流」「願流」と表記される事がありますが「願立」で「がんりゅう」と読むのが正しいようです。
松林左馬助はもと西村四左衛門と言い、神道夢想流の夢想權之助が師匠という事です。
この願立剣術物語は正確には関連の伝書という位置づけになるようで、左馬助の流の伝をまとめたものとして、著者は門人の服部孫四郎と伝わっています。
この人は松林左馬助の門人の阿部道是(家光に御前披露したときの受け手をつとめた)の弟子で、この阿部道是の言をまとめたもののようです。
流の名で伝書を遺しているのを考えても創始者の言から外れないすぐれた剣術者と思われ、この伝書も松林左馬助の言と思い読んでもよい内容だと思います。
すぐれたテキストですので剣術の入門者にはぜひ読んでいただきたい書です。
原典の虫食いや判読不能箇所や現代使いと違う漢字は内容を通るよう考察し補足しました。