ホテルウーマン【私が奴隷になったわけ】1 由紀かほるベストセレクション
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由紀かほるベストセレクション第6弾。オリジナルは「ホテルウーマン・私が奴隷になった理由」(でじたる書房より配信、既に終了)。今回Amazonキンドル版のために全篇をリライト。1600枚の内の550枚を第1巻としてここに配信。
《あらすじ》
ホテルに就職の内定した不二崎凛子は、社会人としてより高いマナーを身に着けるため、一週間の泊り込みで行われる「女子大学生のための就職セミナー」に参加した。「地獄の特訓」と評判のセミナーでは、文字通り過酷な訓練が待っていた。生徒たちの言動の一つ一つに怒声や罵声が跳び、従わない者にはビンタや竹刀が見舞われた。そこは実は「セミナー」に名を借りた教官と副教官によるパワハラとセクハラの巣窟だった。
仲間の女子大生が次々と脱落していく中、凛子は苛烈なシゴキに逢いながら、心身が異様な快楽に酔っていくのに気がつく。
それは凛子の中に潜在する悪魔のような欲望を呼び覚ましたのだった。官能の新しい扉を開かれた凛子は、より深い熾烈な歓びを求め、自ら教官に「もっと厳しい罰を与えて下さい」と申し出ていく・・・
ノーマルな官能小説に物足らない読者に向けた「由紀かほるの真骨頂」をどうぞお試しあれ。
《立読み》
凛子がはじめに、ジャケットのボタンを外しはじめた。
肩から脱ぎ終える頃、他の生徒たちがそれに従い始めた。
スカートに続いてストッキングを抜きとる。 やはり、ブラとショーツになったところで、手が止まった。
祥次郎と恭一の眼は凛子に集中していた。
今や、凛子がこの生徒たちのリーダーであることは誰の眼にも諒かだった。
が、それ以上に、ブラとショーツのボディラインの美事さに、あらためて食指をそそられていたのである。
その粘りつくような、そして悪辣な欲望の満ちた眼差しを浴びながら、凛子はブラを外しはじめた。
やはり、片手でカップの下から露になるふくらみの中心を押し隠さずにはいられなかった。
例え、すぐにショーツを脱ぐために下さなくてはならないと判っていながらだ。
他の生徒は今や凛子とともに、いや、正確に凛子のあとに従ってブラを取っていた。
手にしたブラを、脱いだスーツの上に膝を屈めて置くと、そのまま手をバストから離してショーツにかけた。
真白く張り出すヒップから、下腹のヘア、そして股間が白い布の下から露になっていった。
片脚ずつ抜き取って、ブラの上に乗せてからスッと身体を起こした。
スラリとしたボディに、美しく隆起したバストが今にも光を放つかのように、汗でヌメ光っていた。
その豊麗な丸みの尖端は、この場の汚濁を一掃するかのような、淡く瑞々しい色に輝いて、上に向ってそそり立っていた。
高い位置でくびれた腰からはヒップが肉厚にせり出し、堂々たる二本の脚によって支えられているのだった。
そのボディの放つオーラの前に、祥次郎も恭一も一瞬、手出しするのを畏れていたのだった。
「よし、まずは不二崎から調べてやれ」
唐山の声でようやく我に返ると、二人は獲物に群がるように凛子のボディに手を伸ばしてきた。
「おい、手は頭の上だろう」
いきなり、強烈なビンタを見舞ってきたのは恭一だった。
「は、はい、副教官殿」
軽い目眩に見舞われながら、凛子は両手を頭の上に乗せた。
「この中に何を隠してる?」
恭一の手が今度は胸もとの、豊かに垂れるバストを横から叩いてきた。
「うっ、な、何も―」
「何?」
わざとらしく、大声で聴き返してきた。
「何も、隠しておりません」
「本当だろうな。調べるぞ」
「は、はい―」
困惑しながら、凛子は曖昧に頷いた。
「自分からお願いしろよっ」
再び、ビンタが頬を襲ってきた。
「うっ・・・は、はい、ど、どうぞ、ご自由にお調べになって下さい」
「ようし」
云うなり、恭一の手が左のバストを掴み上げてきた。
それを見た斜め背後の祥次郎も、
「たしかに、この大きさは怪しいな」
そう云って、右のバストを握りしめ、このときとばかり豊かな丸みを揉みはじめる。
まさにこれは難癖以外のなにものでもなかった。
もし凛子が抗議すれば、唐山もその正当性を認めたかもしれなかった。
が、そう思いつつ、凛子はこの文字通り蹂躙と呼ぶに相応しい玩弄を甘んじて受けていた。
もちろん、美穂子がナイフを隠し持っていた事実が、全員の瑕疵として糾弾され、連帯責任を負わなければならないという状況もある。
さらにこれまで以上に唐山以下、祥次郎と恭一が過剰なまでの警戒心と憤怒を露にして、抗いにくい雰囲気があることもたしかだった。
そんな中で、他の生徒たちは凛子の様子を伺っていた。
当然、正当な抗議を期待している生徒もいたに違いない。
しかし、この流れでは、じっと耐えるしかないと理解する生徒もいただろう。
が、凛子の本心はそのどれとも違っていた。
服を脱げと命じられたときから、云いようのない昂りと情動に見舞われていたのだった。
ここへ来てから芽生えたあの得体の知れぬイヤらしい、そして羞かしい情動が胸を締め上げてきていたのだった。
実際に、服を脱いだときから、その情動ははっきりとした実態を伴った感覚として、凛子のボディを貫いていたのだった。
それまでの情動のうねりが萌芽だとするなら、これは身体の中にはっきりと根を張った一つの強力な存在と云ってよかった。
今、二人の手がバストを検査すると云いながら、その弾力に満ちた感触を愉しむように、容赦なく揉みしだきはじめていた。
この理不尽な蹂躙の中でも、いや、それ故に感覚ははっきりと鮮烈な甘美さを伴って、凛子の魂を揉み抜いてきたのだった。
「よし、脚を開け」
執拗なバストの玩弄を終えてから、祥次郎が声をかけてきた。
頭に手を載せたまま、凛子はパンプスを履いた両脚を左右に押し拡げていった。
まさか、そこまで―
そう思っていた生徒たちも、今や眼の前で起ろうとしている恥辱の検査を、現実のものとして受け入れないわけにはいかなくなっていた。
「お前、身体の中に何か隠してないかっ」
恭一が唾が叫ぶほどの勢いで問いただしてきた。
坊主頭までが、昂奮に赤く染まっていた。
「いいえ、隠していません」
「嘘じゃねえだろうな」
恭一は怒鳴りつけながら、下腹のヘアを指で逆撫でしてくる。
「嘘ではありません」
「調べるぞ。いいのか」
凛子は小さく息を飲んでから、
「はい、どうぞ・・・お調べ下さい。副教官殿―」
声は慄えていても、その語調ははっきりとしていた。
恭一は中指に唾をつけると、果唇の入口に這わせたかと思うと、次の瞬間、一気に内側へと押し入れてきた。
ああっ―
一瞬、凛子は眼を閉じて、腰を揺すっていた。
これまで数々の罰を受けてきた。
が、裸になり、体内まで指を入れられたことによって、また一線が越えられてしまったのだ。
それは同時に、凛子にとっても未知の、恐らくは入ってはならない領域に、自分が踏み込んでしまったことを意味していた。
「動くんじゃねえよっ!」
恭一は必要以上に感情を露にして、凛子の眼の前で怒号を発していた。
中指を付根まで打ち沈めると、恭一は凛子の貌を睨みつけながら、果唇全体をまさぐり始めた。
その恭一の指の動きに合せて、凛子の体内をおぞましさと背中合わせの感覚が衝き抜けてきた。
指を出し入れしながら覘き込んでくる恭一の、意地悪な銀縁の眼差しのもとで、凛子は口を閉じたまま懸命に正面を見つめ続けた。
恭一が期待しているのは、凛子の苦悩する表情に違いなかった。
いや、できるなら凛子が涙ながらに許しを請う姿だったかもしれない。
が、この恥辱の中でも、凛子が最も怯えていたのはおぞましい指の動きに呼応して、自らのボディが女としての反応を示してしまいかねない昂りに対してだった。
その強張ったような表情を、恭一が単純な苦悩のそれと勘違いしたとしても無理はなかった。
昨日の鬱憤を晴らすように、吊り上った口元に勝ち誇ったような笑みを湛えながら、恭一は額を輝かせて、執拗に何度も何度も美麗な女子大学生の果唇を、指でイジリまわし続けるのだった。
ほぼ三分近く指を出し入れしていた恭一は、ようやく引き抜くと、
「ここには隠してないようだ」
凛子の貌を見つめながら薄笑いを泛べて、もう一回凛子の頬を叩いた。
「お礼はどうした。お前の身体を丁寧に調べてやったんだぞ」
「あ、ありがとうございます、副教官殿」
凛子は頬を上気させながら、ホッと胸を撫で下ろしていた。
少なくとも三分の間には、魂を襲った異様な昂りの証を見せずに済んだのだ。
が、それで終りではなかった。
「じゃあ、教官殿。尻も調べます」
祥次郎はそう云うなり、唾で濡らした指をアナルへと打ち入れてきたのだった。
オオッ―
たまらず、凛子は身体をすくみ上らせていた。
「じっとしてろっ」
すかさず恭一が怒号とともに、ビンタを浴びせてきた。
生徒たち全員が、息を飲んでいた。
この異常な恥辱と緊迫感の中で、鼻をすすり上げている生徒もいた。
指の第一関節までを押し入れられたヒップは、白い表面をヒクヒクとおののかせて、反射的に入口を閉じ合わせようとしていた。