東京の大手広告代理店の営業部副部長・辰村祐介は子供のころ大阪で育ち、明子、勝哉という二人の幼馴染がいた。この三人の間には、決して人には言えない、ある秘密があった。それは…。月日は流れ、三人は連絡をとりあうこともなく、別々の人生を歩んできた。しかし、今になって明子のもとに何者からか、あの秘密をもとにした脅迫状が届く!いったい誰の仕業なのか?離ればなれになった3人が25年前の「秘密」に操られ、吸い寄せられるように、運命の渦に巻き込まれる―。著者が知悉する広告業界の内幕を描きつつ展開する待望の最新長編ミステリー。
サラリーマン。
★★★★★
広告代理店もサラリーマン社会だ。
その辺にごろごろしてる何の変哲もない場所。
特別なところじゃない。
広告業界の内幕を描きつつ、人の連なりを描いた作品
★★★☆☆
広告代理店に勤める辰村祐介が突然思い出す、明子、勝哉という二人の幼馴染と過ごした遠い過去、そしてある出来事。25年のときを超えて、離れ離れになった3人の再開を促す事件の真相は。
多くの人々が、自分ではない、誰かの影響で喜んだり怒ったり哀しんだり楽しんだり。広告業界の内幕を描きつつ、人の連なりを描いた作品。
シリウスってのは、おっきい星とちーさい星の連星。連星ってことは互いの重力によって結びついているわけで、人も質量があるわけで、重力を持っていて互いに結びついているわけで。
シリアス!
★★☆☆☆
WOWOWでドラマ化されていたので見ました。大手広告代理店で
働く男の話し。仕事の中での事件とともに子供のころの親友に
出会っていく。その出会いは男にとって幸せだったのかそれとも・・・。
内容的には明るくはないが、複雑な大人のサスペンス。
ファンだけど、結局普通の団塊おっさんだったね。
★★★☆☆
しばらく新作が出ないなーと思っていたから、期待度は高かったのは否めない。それだけに拍子抜けした。大体、この方の作品に出てくる、知性と教養と正義感にあふれているが、アル中だったりデイトレーダーだったりするダメな人間は、結局は作者の分身だろう。その登場人物に「地上の星」が好きだと言わせてしまうあたり、本音だったのだろうが、そこでまず一気に引いた(曲自体は好きだけど、我々の世代は自分に重ねることはできない)。藤原氏は、自分も「地上の星」の一つだったと思っていわけで、ちょっとなーと思う。知りたくなかったぜ。やっぱり人間、体が弱ってくると、精神的にも弱ってくるのかな。この本以降、彼らしい傑作はかかれなくなったから。
広告業界の話がリアルに描かれている
★★★★★
辰村の周りの人間関係および人物の特徴が細かに描かれており、リアリティがあってとても読みやすかった。広告業界のことをよく知らなくても競合やプレゼン、イベントのことが分かりやすく表現されていて内容も分かりやすかったし、社内の人事問題もおもしろかった。また、個人的には辰村の上司の立花という女性に惹かれた。年齢を感じさせない若々しさや頭の良さ、器量などまさに理想の女性だと思った。