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蒼い時

価格: ¥1,404
カテゴリ: 単行本
ブランド: 河出書房新社
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ブラックユーモア ★★★★★
このユニークでブラックな雰囲気になぜか癒される。
スガシカオの曲のような効能
薄い絵本なので立ち読みで十分なのですが、手元に置いて折に触れ読み返しています。
前後の脈絡のない二匹のなぞのキャラクターの会話?が時に哲学的でじわりと染みます。
Blue for Pathetic Hearty Two ★★★★★
独特な世界観をもつ絵本作家、エドワード・ゴーリー。彼の作品は子供を中心に何人もの人が死んだり、悲劇的な結末を辿るものが多いため、常に賛否両論が持ち上がるのも事実。反対派の人間から見れば、「何を考えているのかわからない!」と、敬遠の対象でしかありません。

そこで、この「蒼い時」ですが、ゴーリー作品の中ではかなり異質です。全ページに渡って蒼と黒のコントラストで描かれたビビッドな絵構成で、2匹の犬のような二足歩行の動物が短い会話を延々と続けるという内容。しかし、そのなかにはミステリアスな空気はあるものの、不穏さや不気味さといったものは全く感じられず、ゴーリーがこんな可愛い作品をかくのかと驚かされてしまいます。

2人の動物が発する台詞はどこまでも詩的で、哲学的で、これを頷いて理解できる人はそういないと思います。ふたりの会話も噛み合っているのかどうかもわからず、終始首をかしげてしまう。ふたりのあいだには見えない溝があるということなのでしょうか。ですが、ずっと読んでいるうちに、ふたりの言葉が、字面では繋がっていなくても心で繋がっているように思えてきます。他に誰ひとりといない静寂の世界。ふたりはどこか悲壮感に包まれていながらも、ふたりのまわりだけが温かい、そんな気がします。

この作品は、エドワード・ゴーリーが実に人間的で温かい心をもっていることを改めて実感させます。そうすれば、他の作品のなかで繰り広げられる数々の死や悲劇は、“絵本が必ずしもハッピーエンドで終わるとは限らない”という、彼の強い主張を表明していることは自然と理解できるはずです。子供たちの死も、世の中に張りめぐらされた脅威の存在を示すために、身近で弱いものの象徴として扱われていることは言うまでもありません。そんな彼の数々の作品の中でも、この「蒼い時」はゴーリーの愛と優しさを真っ直ぐに感じ取ることのできる名作です。
人生の壁にぶつかったときに、、。 ★★★★☆
日々の生活に疲れて 人生の壁にぶつかったときに読んでみると

なんとなーく ストレスも薄れる感じがする

ゴーリーにしては 破滅的でも壊滅的でもなく

読者に対して 疑問をぶつけているような感じ

空欄を自分でどう埋めるかで 今の自分が理解できるようで

 何回も読み返してしまう 作品です

効く。 ★★★★☆
哲学的にも思える文章。
蒼と黒の2色使いの絵。
そのどちらに対しても、意味がつかめずに首をひねってしまう。
でもそれが、とても心地よい。
読む度に気持ちが和らぎ、
読む度に疑問がわく。
疲れている時に読むと、効果的。
少なくとも、私には、効いている。