コロボックルに選ばれる人になりたい
★★★★★
子供のころ、何度も何度も読み返した1冊です。
こっそり暮らしているコロボックルたちは、みかたになってくれる人間を
選んで姿を見せたりするので、「選ばれたいなぁ」「力になるのになぁ!」と
本気で思っていました。
目の端に写るんじゃないかと、じっと1点を見つめたりして。
子供達に出会って欲しい1冊です。
子供の時の夢を夢だけで終わらせないファンタジ−
★★★★★
物語は、第二次大戦前のある海沿いの町を舞台に戦争末期、敗戦、そして戦後の焼け野原から、始まります。トリモチを作るのに、自分だけの「モチノ木」を見つけたいと、山の中に入り込んだ主人公の少年は、そこで「親指ほどの小さな人」(コロボックル)に出会います。…一見どこにでもありそうなファンタジーですが、この主人公のすごいところは、その山の地主に、「もし自分が大人になってお金が出来たらあの山を売って貰えないか」と交渉してしまうところです。
夢見るだけでは済まされない高度成長期の逞しさのようなものが物語り全体に溢れています。
児童文学にしておくのは勿体無い様なラストシーンもお楽しみに。
親子でお気に入り
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小学校の何年生ぐらいだったか、学校の図書室にあったこのシリーズを夢中になって読んだ記憶があります。うちの近所にコロボックル山があったらいいのに…、私がおちび先生だったらいいのに…、本の世界に住んでいないことがすごく悔しくて。
小1になった息子が本をよく読んでいるので、まだ少し早いかと思いつつ買って読んでやりました。読みながら反応をうかがうと、おんなじようにワクワクしているのが分かります。1冊終わるととても満足そうな顔で、続編からは自分で読み始めました。
子供にはこういう良質の空想の世界に遊んでほしいと思います。
国語が苦手な子供でも
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国語、特に本読みが苦手な子供に読書を好きになってもらいたくて、いろんなレビューを参考にして、この本を選びました。
届いてみて字の小ささや漢字の多さに、「うちの子には少し早かったかな・・・」と思いつつ、物語のさわりの部分を読み聞かせてあげました。
残りは明日、だったのだけど待ちきれなかったようで、自ら続きを読み始めました。分からないところは「どういう意味?」とたずねてきますし「また読んでね」ともいいますが、すっかりお話に夢中のようです。
読み継がれる名作はやはり大きな魅力があるのですね。
大人になっても忘れられない一冊
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小学校の頃、図書室で読みふけってた思い出があります。38歳の今読んでも新しい発見が多数。というよりも、状況を頭に描きやすくなっているのかもしれません。無くしてはいけないもの、残しておかなければいけないもの、その当時からさとうさとる先生はきちんと気づいてたんですね。
子供のときは三角山を探しました。ウチの近所にあるんじゃないかと。(笑)