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踏まれたい: アルトカルシフィリア

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
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内容紹介

(あらすじ)

アルトカルシフィリア(女性から靴で踏まれることに興奮する性的嗜好)シリーズ。女性に虐げられ、それでも女性を女神と崇める男たちの耽美な物語。その容姿の醜さ故に、幼い頃から、いじめを経験してきた赤星。女性たちからも、踏みつけにされ、虫同然に扱われる屈辱と苦痛の日々。しかし、彼にとって、それは「快楽」だった。やがて、彼のそんな生き方に傾倒していく私。女性の残酷さに翻弄された男たちに待っていた最後の悲劇とは......。

(内容より一部抜粋)

凛子は、私の指示通りに、部屋のすみに行くと、そこから私を見ていた。小柄な凛子がとても大きな女性に見えた。凛子がこっちへむかって歩いてくる。両手の甲には、さっきの痛みがまだ残っている。黒いブーツが迫り、私は目を閉じた。そして、踵の先が右手を直撃した瞬間、激痛が全身に走った。身体じゅうの血が逆流していくようだった。

凛子から与えられる「死」への憧憬と、罪悪感が、私の中で激しくクロスした。変わり果てた彼らのそばには、凛子のハイヒールがある。凛子は私や彼らを見下すようにして立っている。彼らの肉片で汚れたハイヒールが神々しくさえ思えた。私は彼らの「死」を自分の「死」としてとらえていた。凛子を、女神と見立て、その女神から与えられる「死」にエクスタシーを感じていた。

(作品について)

この作品は、2006年4月に単行本として刊行された「踏まれたい/ 葉桜夏樹著」のkindle版です。一部、加筆・修正していますが内容に大きな変更はありません。