本書のテーマはどうやったら「中学校教師としてうまくいくようになるか」ということです。学校現場では教えてくれないことを盛り込みました。
　本書は私が運営する「t-labo（中学校教師の支援サイト）」の考え方をベースに一から書いたものとなっています。ですので、ブログの内容と重複することもありますし、ブログでは触れていないことも書いています。
　そうはいっても、「あんた一体誰？」という方が多いと思いますから、価値があるかどうかはまずはブログを読んでいただき判断してもらえると幸いです。ブログ記事について共感できる、ためになったと感じる方なら、本書は価値のある物になっていると思います。
　本書はブログでは断片的になりがちな「どうしてうまくいかないか」についてまとめ、どういう風にこれからやっていけばいいかを「教員との関わり」と「生徒との関わり」の2点から提案しています。
　本書は、基礎的な考え方や行動の在り方について触れたもので、具体的な生徒指導場面でどういう言い回しがいいかなど、個別事案については扱っていません。また、私自身が公立の中学校教員であることから、中学校の教員やそれを目指す学生に向けて書いています。もちろん、小学校、高校の教員方にも通じる要素ばかりとは思いますが、一応、専門は中学校であるということを留意してください。
　なお、前著「どうしてあなたの生徒指導はうまくいかないのか？」を読んでいることを前提としています。この考え方を理解しているのといないのでは、大きな差があります。
　もちろん、本書を単独で読むだけでもどうしたらうまくいかないのかという原因が理解できるでしょうし、どういう風にしたらいいのかも分かるようになっています。

本書は2冊目の作品です