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幸福論 第3部 (岩波文庫 青 638-5)

価格: ¥1,091
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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第3部は、宗教に話題が集中するが、キリスト教の信仰について退屈することなく、読むことができる。 ★★★★★
 訳者は、あとがきで、「幸福論」三巻はまったく素晴らしい精神的「健康」の書と述べている。悩みや苦難に陥る時には、当該書を手に取り、耳を傾け、救いを求めることが出来るように思う。退屈することのない人生論であり、この第三部もキリスト教の信仰について学ぶことが出来る。外から見る信仰から、内なる信仰へと、どのように取り組むかが、要領よく述べられている。私は、「信じる者は進むが、信じない者はいつまでも止まる。信じるとは、意志をもて信じることであり、意志なく信じることはあり得ない」と概略理解した。

 当該巻は、キリスト教に固い信仰心をもつ著者の手堅い思想を述べたものと言えるが、そうした内なる宗教への興味と共に、信仰への過程で「精神」の健康、生きる勇気がどのように得られるかを学び、人間の救いを考える多くの貴重な示唆が得られる。

以下、いくつか、心に残る格言を引用してみよう。

・この世で得られる永続的な幸福は、たえず神のそば近くにあることと結びついた、同様に絶えまない有益な仕事にある。
・あなたの太陽はふたたび没せず、あなたの月はかけることがない。主がとこしえにあなたの光となり、あなたの悲しみの日が終わるからである。(イザヤ書)
・最もすぐれたキリスト信者の場合でさえ、自分の信仰について十分な自信が持てなくなり、かつて経験した魂の高揚をすべて空想―今日のいい方をすれば、自己暗示―だと解しかねない気分が、後年になってもなお、時おり現れることがある。
・この謎のような人生をのり切って行くには、おもな道はおよそ四つしかない。宿命論か、克己主義か、利己主義か、信仰かである。(中略)第一の道はひとを鈍感にし、第二の道は冷酷にし、第三の道は邪悪にする。ただ第四の道だけが、この世で可能なかぎりひとを善良にし、かつ幸福にする。
・夜半や朝に目覚めたとき、まずひとりでに思い浮かぶこと、それがその人自身の信仰である。
・それ故、心の喜ばしさは、つねに信仰のまことの証明である。
・信仰とは、神に対する従順を本体とする、理想的生活への勇気である。
・善人の苦しみを是認するためにいいうる最も簡単で正しい言葉は、善人が苦しみによってさらにすぐれた者となる、ということである。
・苦しみは人間を強くするか、それともうち砕くかである。その人が自分のうちに持っている素質に応じて、どちらかになる。幸福なときには、苦しみにどれだけ耐えうるか、かいもく自信がない。苦しんで初めて自分を知るのである。
・この世の中で最も健康な生活は、清らかな心とすぐれた思想を持ち、たえず有益な仕事をしながら単純な生活を送ることである。ほかのどんな健康維持法も、効果の点でこれに及ぶものはない。老齢によって生命力は衰える場合でさえ、いぜんとして絶えず増してゆく霊的な力は、その老年期をもほとんど気づかぬうちに越えて、ついに新しい生命に入るまで、ひとを高めて行くのである。
・あらゆる休養のうちで最もよいのは眠りである。
・睡眠や日曜日の休養とならんで−いかにも逆説めいて聞えるが−仕事(つまり仕事中の気分の転換)が最上の休養である。
・キリスト教はその本性や意図からいって、最もひろやかな思想をもつ雄大な人生観である。
・しかしその上は、絶えず前方を見るように心掛けて、後ろを振り返ってはいけない。年をとって過去を振り返ることは、ただ、他人にとって煩わしく、自分自身にとっては悲しみのたねとなるだけである。
いよいよ核心に迫る第三部 ★★★★★
 第3巻では、まず幸福とは神と共にあることなのだと断言し、そうあるための方法を述べている。外的な幸福(成功や富)は、これを失う恐怖を伴うため、真の幸福ではない。
 病気についても述べている。病気を転機として人生を見つめること、人の苦しみを知ることができること、治癒する際に幸福が味わえることから、病気や老衰ですら幸福となりうる。
 なすべき事として、自分が所属する国や民族のために悪と戦うこと、足るを知ること、人生の努めを果たすこと等を挙げている。また、幸福のためには虚栄心と貪欲を取り除き、心からの親切を自らが敬虔に感じ、他人に与えることが重要とも述べる。
 また、宗教を否定するイデオロギーに対しては断固として反対の立場を貫き、民主主義の成熟に期待を寄せている。
 最後に、魂の高みを目指し、利己心と享楽欲を捨て、神の言葉に従うことこそ幸福な生活への道であると述べている。そして死ぬまで精神的に高みを目指して前進を続けよと鼓舞する。
濃厚なエッセイ集 ★★★★★
長く読み継がれている名著というだけあって現代でも通じる事が多い。
キリスト教が根元にあり、欧米精神と考えれば入りやすいだろう。
この先も人間の本来の姿、幸福を求める本質は変わらないと考えると、将来、未来にも通じるエッセイである。
このエッセイは、自己啓発本の視点から見ると、これはすべての本の原点ではないかと考えてしまうほど濃厚な物であった。
これを手元に置けば大概の本は薄くしたスープになってしまう。
精神世界好きな人にお薦め ★★★★★
アランの幸福論は有名のようですが、この本はあまり知られていないようです。素晴らしい内容です。少しキリスト教色が強いですが、読んで損は絶対ありません。鈴木秀子先生のファンなら気に入ります。