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美人インストラクタア Ⅱ 【至高の隷女 】 由紀かおるオリジナル・コレクション

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
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Amazonキンドル版、由紀かほるオリジナル・コレクション第2弾。オリジナルは「美人教官 (下) 腐乱の園 」(アップルノベルズ刊)。但し、オリジナルは未完のまま発売された。今回、四半世紀を経て、最終章を加筆し、修正を加えた決定版。現在、完結まで読めるのはこの「オリジナル・コレクション」のみ。未完の大作、ここに完結。480枚

《立ち読み》
 いっ、あっ、ふっ、うっ!―
 亜沙美の口から引き攣ったような、苦悩に満ちた声が迸り出た。
 それまでバストを揉み上げていた小野の片方の手が下腹へすベり下りて、若い生命に息づくつややかなアンダー・ヘアの頂きを撫でてきたのだ。
 その途端、男性を打ち込まれた股間はもちろん、あられもなく割られた太腿から張りのある下腹全体へ、快美感の戦慄が駆け抜けていた。
 昇りつめてしまわないのが不思議なくらいだった。
 小野の手は中指を中心に頂きを下りかけて、八合目辺りで止まると、そこで乳首同様にピーンと起立したピンクの雛尖を、オイルの滑りを借りてそっと撫でまわしてくるのだ。
 キャウッ、ハウウンッ―
 しゃくり上げるような声が、部屋の中に響きわたった。
 上気した貌を一段と鮮やかに染め上げた亜沙美は、たまらず自ら上になった左手で、背後の小野の腰を抱き寄せた。
 雛尖、耳、バストへと濃厚な三ヶ所責めに、もはやなす術もなく、亜沙美の世界一になったボディはわななきに見舞われ身悶えをくり返した。
 いや、打ち込まれた男性を含めれば四ヶ所責めだ。
 事実、ストロークは行わなくとも、根もとまで押し入った巨大な男性は、果てることのない欲情の鼓動で全体が脈打ち、体内から亜沙美の身体を刺戟してくるのだ。
 もうこれ以上は待ち切れなかった。
 亜沙美は下になった手でシーツを掴み、脚の爪先を折り曲げながら、自らヒップを後ろの方へ突き出していった。
 フムッ―
 子宮の入口を一段と強く男性の尖端が押し拡げてくる。
 脳の内側を鮮やかな色彩が跳びちっていった。
 そのまま、子供がおねだりをするように、もどかしげに男性を軸にして腰をくねらせた。
 それはほんのわずかな動きにすぎない。
 が、その数ミリの男性と粘膜の摩擦が、途方もない喜悦を引き起こしてくるのだ。
 女体で最も敏感なのは雛尖だ。
 膣にはほとんど性感はない。
 従って、性交などというものは不必要なものだ―
 という考えが、一時ずい分と持て囃された。
 事実、雛尖への愛撫だけでも、女はオルガスムスに達することができる。
 が、雛尖への接触のない性交が、女に何の快楽も呼び起こさないということはまったくの偽りだ。
 俗に云うGスポットはもちろん、膣の入口、子宮の入口も男性に刺戟されれば強烈な快感がある。
 そして、忘れてならないのは、セックスはただ感覚でするのではなく、感情も大きく左右するものだということだ。
 男に女の股間へ押し入りたいという子宮回帰の願望があるのと同様に、女にも男を生み出した子宮へ、男の分身である男性自身をより深く迎え入れたい願望が、間違いなく潜在するのだろう。
 亜沙美の腰の動きは、だから女の本能に根ざしたものといってよかった。
 驚くのはだが、小野の持続力だった。
 先ほどの性交も含めれば、二時間は亜沙美の体内に収まっている。
 決して、亜沙美の身体が粗器というわけではない。
 それどころか、黒田をはじめ数は少ないが、亜沙美を抱いた男たちは誰も素晴しいと褒めてくれた。
 エアロビクスや水泳に加えて、最近ではボディ・ビルまでとり入れて鍛えたボディだ。
 腰や脚首のくびれ具合いと、それに相反して豊かに張りつめたヒップや太腿の恰好が想像させる通り、男にとってこれ以上甘美で魅惑的なボディは存在しなかった。
 並の男なら、数分と持つまい。
 それが小野の場合は、その鋼のような硬度を微塵も怯ませることなく、熱い潤いと、貪婪に尖端から根もとへ吸い着く絶妙な感触に見舞われながら、堂々と貫き続けているのだ。
 今や、亜沙美自ら腰を使いはじめていた。
 灼熱の尖端に触れる、子宮の奥の微妙な粘膜の感触の前に、黒田ならひとたまりもなかったはずだ。
 が、小野は未だに動じる様子はまったく見せなかった。
 それどころか、亜沙美の腰の動きを手で封じながら、舌を顎から唇へと近づけてくる。
 はあっ―
 息を引くような溜息とともに、亜沙美は貌をねじって、小野の舌に唇を押しつけていった。
 最後まで放置されていた唇は、その途端燃えたように熱を帯びて、口腔の奥までが甘いざわめきに染め抜かれていった。
 唇と唇が触れ合うと、さらに強烈な欲望に衝き上げられていった。
 引き込まれるように熱い息遣いをかわしながら、唇を軽く擦り合わせ、亜沙美はモウロウとしたまま、深い陶酔の中へ突き進んでいった。
 それでも、ピッタリと唇を重ね合わせるときになって、ハッと我に返った。
 今、小野の唇は最愛の男のそれのように、心から愛おしい。
 すべてと引きかえにしても、是非手に入れたい唇だった。
 が、黒田と美奈代の視線が、消えかけた女としての羞恥心と矜持を呼び覚まさずにはおかなかった。
 例え好きな男の前であれ、小野のようなプロの愛撫を全身に受け、まさに男の本来の姿を象徴するような男性に貫かれば、女の身体が反応してしまうのは、ある程度避けられないことだ。
 しかし、キスは違う。
 唇を許すことは、身体ばかりではなく、心までもその男に捧げることだ。
 この安っぽい任侠気どりの男に、身も心も支配されることだ。
 美奈代と同じレベルの女になることだ。
 亜沙美はベンチ・プレスで何百キロものバーベルを、胸から引き離すような思いで、小野の唇から貌を遠ざけかけた。
 が、それまでガッチリと喰い込んで動かなかった男性自身が、ススッとわずかに引かれるなり、
「ヒッ、いやっ―」
 たまらず叫んでいた。
 心身の一部が抜けてしまうかのような感じだった。
 頭で考えるより先に、亜沙美のヒップは本能的に良質の肉を引きしめていた。
 と同時に、唇は貪るように小野の唇に向って突き出されていた。
 いけないっ―
 そう思っても、唇から燃え廣がる喜悦と欲情の焔の前では、そんな自制心は何の役にも立たなかった。
 この官能と焦燥の地獄の中で、亜沙美が唯一自分から歓びを求め、貪れるのが唇であり舌だった。
 優美で気品を湛えた貌は、もうサウナに入ったように汗でヌメ光っていた。
 自分でも羞かしいほどの切なげな息遣いが洩れ出していた。
 それと同じように、縦に大きく開いて重ね合わせた唇は、驚くくらいに熱く燃えきっていた。
 ンンッ―
 喉の奥で呻かずにはいられなかった。
 唇は擦り合わせれば合わせるほど、鮮烈な快美感を引き起こしてきた。
 小野はしかし、尚も舌をさし入れてこようとしなかった。
 もう待ってはいられなかった。
 舌先から根もとまで燃えさかった舌を、荒い息とともにすべり込ませていった。
 それを待っていたように、小野の舌が飲み込まんばかりに絡みついてきた。
 舌と舌が触れた途端、亜沙美は本当に火花が散るのではないかと思った。
 舌全体がジーンと甘く痺れ切り、絡みつかせていくにつれ、激烈な愉悦が噴き上げてくるのだ。
 そのままオルガスムスに昇りつめても不思議はなかった。
 いや、舌から打ち響いた快美感は、もうこれまで亜沙美が経験してきたオルガスムスの歓びと、ほとんど変らなかった。
 ただ、もうそれくらいの愉鋭では身体が満たされなかった。
 身体に打ち込まれている男性が動き出したら―
 その期待感がある。
 同時に、それは一段と烈しい焦燥も巻き起こした。
 だから、キスが露骨になるのも当然なのだった。
 意識の隅では依然として、黒田と美奈代の存在が気になっている。
 にも拘らず、唇を離すどころか、亜沙美は絡ませ合った舌を、お互いの口腔の間にスルッ、スルッと出し入れさせはじめた。
 ほとんど同じくらい、いや、普通の性交以上に強烈な愉悦が四肢のすみずみまで打ち抜いてきていた。
 オオッ、ムオオッ―
 ヌルッ、ヌルッと滑らかに舌をスロートさせながら、亜沙美はあまりの鋭い甘美さに、今にも泣き出しかけていた。
 いや、ディープ・キスをしていなければ、間違いなく嗚咽が迸り出ていただろう。
 もう我慢できなかった。
 これ以上続けていたら、完全に気が変になってしまうに違いなかった。
「ああっ・・・来てえっ!」
 舌が離れた瞬間、亜沙美は悲鳴を放っていた。
「お願いっ、早くっ!」
 叫びながら、不自由な身体を腰を中心に思いきりくねらせた。
「欲しいのか、亜沙美?」
 黒田にもきこえる声で小野が訊ねる。
「ほ、欲しいわっ」
「俺とオマ×コしたいんだな?」
 一瞬躊躇ったものの、小野が引きかけた男性を打ち込み直して、子宮の入口を擦り上げてくるなり、
「ヒィッ!し、してっ!して頂戴っ!」
 魂までを欲情と快美の感覚に打ち抜かれて、あられもなく泣き叫んだ。
「そんなに俺としたいのかあ」
 眼を光らせ、小野が顎をすくい上げて貌を仰向かせてくる。
 亜沙美は泣き濡れたような表情のまま、夢中で頷き、それからやっと口を開いて、
「したい、あなたとオマ×コしたいわっ!」
 心からの訴えをくり返した。